<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>廿楽順治-改行道中</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/" /><modified>2008-10-26T22:26:36+09:00</modified><tagline>日々のことばのりはびりの痕跡です。
ここにあるものは、気の向いたときに推敲することがありますので、かならずしも日付順が制作順とは限りません。
また、いやけがさして、過去にアップしたものをふいに削除することがあります。</tagline><generator url="http://jugem.cc/">JUGEM</generator><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」最終回</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=888149" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=888149</id><issued>2008-10-26T22:26:36+09:00</issued><modified>2008-10-26T13:26:36Z</modified><created>2008-10-26T13:26:36Z</created><summary>************************

　いよいよ松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」も終章となりました。名残惜しいですが、仕方ありません。はじまってしまったものは、おわるほかない。 


10 

詩を書くということはね 
書いた詩以上のものが書けなかったとい...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[************************<br />
<br />
　いよいよ松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」も終章となりました。名残惜しいですが、仕方ありません。はじまってしまったものは、おわるほかない。 <br />
<br />
<br />
10 <br />
<br />
詩を書くということはね <br />
書いた詩以上のものが書けなかったということを <br />
白状することなんだ <br />
つまりね <br />
創作することは <br />
自分の能力をさらしてしまうことだから <br />
とても勇気が必要で <br />
恥ずかしさを伴うことなんだ <br />
自分よりもずっと優れた人たちに向けて <br />
「こんなものしか書けないけど」って <br />
見せることなんだ <br />
そんな思いをしてでも <br />
書いて発表したいっていう気持ちがある人だけが <br />
詩人になれる <br />
つまり詩人っていうのはね <br />
かっこつけていたらなれない <br />
自分をごまかしてよく見せるようと思うんなら <br />
別のことをしたほうがいい <br />
<br />
<br />
　必殺技、というのはどんな物語でもさいごに出てくる。それをいっちゃあおしまいだよ、というさいごの攻撃を、ひとは浴びるだけ浴びるほか手立てはない。 <br />
<br />
　そういえばずっと別のことをしてきたのだ。 <br />
　白状する気になったのはさいきんのこと。 <br />
　はじまって続いてきたものが、もうあと半分もない、ということに気づいて、ふいに開き直りはじめたのだった。これは長い禁煙のあと、突如吸ってしまった一本で挫折したときににている（へんな例えだな）。 <br />
　やっぱり病気がなおっていなかった、ということなのである。 <br />
　などと、自分のことを言ってもはじまらない。 <br />
　最後に、わたしがたぶん一番最初に出会った松下さんの一編を引用します。一編の評価、なんてものはきっとどうでもいいと思う。その一編のかたちをした傷跡が、自分に残っているかどうか。 <br />
　けっきょくはそこに戻ってくるのかもしれない。 <br />
<br />
<br />
休日 <br />
　　　　　　　　　　松下育男 <br />
<br />
町のはずれに <br />
塀があるので <br />
曲り角のすじに体をあて <br />
どちらも世界だと思い <br />
はしゃいで <br />
かわりばんこに見ていたら <br />
弱ってきて <br />
どちらかの世界へ <br />
肩から倒れこみそうになったので <br />
塀に <br />
へばりついた <br />
<br />
※詩集『榊さんちの猫』（1977年刊）より。 <br />
<br />
「どっちの世界もさようなら」]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」7</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=887569" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=887569</id><issued>2008-10-25T00:19:55+09:00</issued><modified>2008-10-24T15:19:55Z</modified><created>2008-10-24T15:19:55Z</created><summary>***********************

　松下さんの「初心者のための詩の書き方」も終わりに近づいてきた。 


９ 

詩を書いていて難しいのはね 
「何を言うか」ではなくて 
「何を言わないか」っていうことなんだ 
物事をね 
片端から順繰りにすべて書いてゆくことはで...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[***********************<br />
<br />
　松下さんの「初心者のための詩の書き方」も終わりに近づいてきた。 <br />
<br />
<br />
９ <br />
<br />
詩を書いていて難しいのはね <br />
「何を言うか」ではなくて <br />
「何を言わないか」っていうことなんだ <br />
物事をね <br />
片端から順繰りにすべて書いてゆくことはできる <br />
でも <br />
すべてを語ることは <br />
必ずしもすべてを伝えることにはならないんだ <br />
不思議だね <br />
すべてを伝えるためには <br />
「言わないでおく部分」が必要なんだ <br />
特に一気に詩を書くとね <br />
往々にして書きすぎてしまう <br />
それから削除すべき場所を探すんだけど <br />
たいてい <br />
削除するべきところというのは <br />
一番力の入ったところなんだ <br />
詩はね <br />
自分で読むために書かれるものじゃないっていうことを <br />
肝に銘じなきゃいけない <br />
<br />
<br />
　この章もけっこう恐いことが書いてある。でも、よくわかるなあ、という人は多いと思う。もちろん、それが分かる、ということと、それができる、ということは全然違う。 <br />
　「削除すべき場所を探す」ときに、たいていは「一番力の入ったところ」を最初に除外する。なぜなら、それがいちばん言いたかったところだから。けれども、自分の言いたかったところというのは、単に既知の自分を読むために書かれたものでしかない。それは自分に知られず、どこかでうずくまっていた詩、ではたぶんない（7章）。それはこれから誕生するものではなくて、はじめからあった使い古しの自分なのだろう。 <br />
　うちの奥さんは、家で詩を書いていると、また自己満足をやってる、と言う。それは違う、と反駁したいのだけれど、実はあまり自信がない。 <br />
　ほら見ろ、現にそこにうずくまっているのはおれじゃない変てこなやつだろ、と言いたいのだけれど、それはそれで馬鹿にされるかもしれない。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」6</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=887206" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=887206</id><issued>2008-10-23T23:23:19+09:00</issued><modified>2008-10-23T14:23:19Z</modified><created>2008-10-23T14:23:19Z</created><summary>**************************

　では、また松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」。 
　前回は「死」の話だったけれど、この章では詩の「誕生」が語られている。 



7 

　　　　　　　　　　　松下育男 

なにも書くことがない 
ということが 
詩に...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[**************************<br />
<br />
　では、また松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」。 <br />
　前回は「死」の話だったけれど、この章では詩の「誕生」が語られている。 <br />
<br />
<br />
<br />
7 <br />
<br />
　　　　　　　　　　　松下育男 <br />
<br />
なにも書くことがない <br />
ということが <br />
詩にとってはもっとも大切なことなんだ <br />
当たり前ではあるけれども <br />
そのことの厳粛さを忘れてはいけない <br />
僕に書かれるまでその詩は <br />
どこで <br />
どんな息をしていたのだろう <br />
まだ生まれていない詩がどこかで <br />
（僕のために） <br />
うずくまっていたんだ <br />
そう思う <br />
<br />
<br />
　「なにも書くことがない」という出だしの行は、谷川俊太郎の有名な「鳥羽」を連想させる。谷川俊太郎のあの詩も、昔読んだときびっくりした。「何も書くことがない」ということが詩になる、ということをあれだけはっきり詩として提出したものはあまりないと思う。 <br />
　ここでは現存しない詩、来るべき詩のことが思われている。でも、わたしが注目するのは、そのことが「うずくまる」という言葉として提示されている、ということ。 <br />
<br />
　つづけて次の章も。 <br />
<br />
８ <br />
<br />
新しい発想っていうのはいつも <br />
ごく当たり前の発想の <br />
すぐ近くにあることを忘れちゃいけない <br />
土台から別の世界を広げる必要は何もないんだ <br />
もしそういうことをしても <br />
詩は持ちきれないし <br />
読者はついてきてくれない <br />
抽象的な言葉なんか使わなくても <br />
同じようなことはできるんだ <br />
たとえば <br />
「空が晴れる」っていう文章の「空」を「人」に置き換えるだけで <br />
ちょっと変わった文章になるだろ <br />
（これは荒川さんがもうやっている） <br />
詩を書くっていうのは <br />
遠いところへ <br />
出掛けて行くことじゃない <br />
<br />
<br />
　う〜ん。相当具体的なアドバイスだと思う。でも、この通りやり始めると切りがなくなる。どこで語の変換をやめてよいのか、わからなくなるのである。 <br />
　これを抽象的な語に関してやると、たぶん最悪な状態になる。難しい詩は、たぶんそうやればすぐ書けるのだろう。難しいと見える詩ほど、単純な語変換で手軽に書ける、ということなのかもしれない。 <br />
　人があっと驚くところで、これを断ち切ること。これがきっといちばん難しいんだと思う。 <br />
「遠いところへ/出掛けて行くことじゃない」って言われてもねえ。「遠いところ」へ行く方がなんとなくかっこいい感じがして、考えずに行っちゃうものなのである。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」5</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=886613" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=886613</id><issued>2008-10-22T09:07:45+09:00</issued><modified>2008-10-22T00:07:45Z</modified><created>2008-10-22T00:07:45Z</created><summary>********************************

　ではまた、松下さんの「初心者のための詩の書き方」の続き。 


６ 

死ぬっていうことはね 
晴れた日にトラックに乗って 
べつの町に引っ越すのとは 
わけが違うんだ 
自分がいないっていうことを 
いまある自分に理解...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[********************************<br />
<br />
　ではまた、松下さんの「初心者のための詩の書き方」の続き。 <br />
<br />
<br />
６ <br />
<br />
死ぬっていうことはね <br />
晴れた日にトラックに乗って <br />
べつの町に引っ越すのとは <br />
わけが違うんだ <br />
自分がいないっていうことを <br />
いまある自分に理解させることは <br />
とてもむずかしい <br />
本当は <br />
はるかさきの手の届かないところに自分がいて <br />
それをこの世でやらされていただけなのだということに <br />
気がついてしまう <br />
たぶん <br />
自分がいなくなるということは <br />
「恐い」という感覚とは <br />
まったく違うことなのだと <br />
思う <br />
でも <br />
それを的確に言い表す言葉なんて <br />
だれが考え付くことが <br />
できるだろう <br />
<br />
<br />
　ここでいきなり、「詩」ではなく「死」のことがでてきて、びっくりする。自分がいないことの感覚とはなんだろう。それを思い出すために、もし詩があるのだとしたら、詩は本当にそこに、人前にいることができるのだろうか。 <br />
　詩を書くこともまた、はるかさきの自分にそそのかされて、この世でやらされていることのひとつ、ということなのだろうか。 <br />
　そのことについては晴れた日にトラックに乗っていても、ぜったいわからない。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」4</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=886105" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=886105</id><issued>2008-10-20T23:50:58+09:00</issued><modified>2008-10-20T14:50:59Z</modified><created>2008-10-20T14:50:58Z</created><summary>*************************

　前回の松下さんの「初心者のための詩の書き方」の続き。 


５ 

君の詩が新しいと言われたら 
それは褒め言葉じゃない 
気をつけたほうがいい 
むしろ 
君の詩がかつてどこかで読んだことがあるような気がする 
といわれたら ...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[*************************<br />
<br />
　前回の松下さんの「初心者のための詩の書き方」の続き。 <br />
<br />
<br />
５ <br />
<br />
君の詩が新しいと言われたら <br />
それは褒め言葉じゃない <br />
気をつけたほうがいい <br />
むしろ <br />
君の詩がかつてどこかで読んだことがあるような気がする <br />
といわれたら <br />
それは褒め言葉だ <br />
ひねくれたものの言い方かもしれないけど <br />
それは本当なんだ <br />
真に新しいものは <br />
いつかどこかで経験したことがあるという感じがするものなんだ <br />
だからね <br />
君の詩が新しいと言われたら <br />
それはかつて書かれたことのある詩のうちの <br />
ひとつでしかないんだ <br />
詩の世界ではね <br />
「新しい」というのは <br />
単に「風変わり」という意味でしかない <br />
そして「風変わり」な詩というのは <br />
いつの時代にもあったし <br />
決して本当に新しいことではないんだ <br />
<br />
<br />
　う〜ん。おそろしい言葉だと思う。「新しい」と言われたいがためにみんな必死で現代詩を書いているというのに…。なんということを言ってしまうのであろうか。 <br />
　でも、考えてみると「新しい」というのは若いときの弁解でしかなかった気もする。世代差や時代差というのは本当にそんなに大事なものなのかどうか、よくわからない。 <br />
　詩人が詩を書く。新発売、という感じの詩。それは発売というシステムからのがれられない。ま、これはあんまり当たり前の話なので、言ってもはじまらないけれど。 <br />
　 <br />
　駄菓子屋の店の奥で、ガラスの大瓶に入れられた詩のことを考える。店のおばあさんに言わなければ売ってくれない、3コ10円の詩。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」3</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=885767" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=885767</id><issued>2008-10-20T00:20:56+09:00</issued><modified>2008-10-19T15:20:56Z</modified><created>2008-10-19T15:20:56Z</created><summary>**************************
　今夜も松下さんの「初心者のための詩の書き方」から。 


４ 

　　　　　　　　　　　　松下育男 

詩を書いているものはだれだって 
こんな詩が書きたいというイメージがある 
それは容易に叶う望みではないけれど 
みんなすご...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[**************************<br />
　今夜も松下さんの「初心者のための詩の書き方」から。 <br />
<br />
<br />
４ <br />
<br />
　　　　　　　　　　　　松下育男 <br />
<br />
詩を書いているものはだれだって <br />
こんな詩が書きたいというイメージがある <br />
それは容易に叶う望みではないけれど <br />
みんなすごく努力して <br />
そのうちに <br />
それなりに願っていた詩を <br />
書くことができるようになる <br />
ただ　普通の人は <br />
そんな願いは一生にひとつしか叶わない <br />
書きたいことが書けるのは一度だけ <br />
あとはいくらがんばっても <br />
納得のいかない詩ばかりが出来上がり <br />
嫌気がさして <br />
やめてしまう <br />
でも <br />
それはそれでかまわないと思う <br />
たいていのものは思い通りにならない <br />
（だからうつくしいんだ） <br />
でも <br />
谷川さんだけはちょっと別 <br />
どうしてそうなのかはわからない <br />
ほかにもいろいろなわからないことがあるように <br />
<br />
<br />
　「谷川さん」というのは谷川俊太郎のこと。この「国民的詩人」と言われる人への評価のところは、たぶん多くの人が気にかかると思う。 <br />
　でも、わたしにはそれはどうでもいい。 <br />
　その次に続く、「どうしてそうなのかはわからない/ほかにもいろいろなわからないことがあるように」という結びの言葉の方が気にかかる。それから、「たいていのものは思い通りにならない/（だからうつくしいんだ）」の「うつくしい」という言葉の奇妙な使い方。 <br />
　松下さんが説く「書き方」をたとえ暗記しても、うまく詩は書けないと思う。けれども、その言葉のありさまを見て、それに続こうという気になることはある。 <br />
　まねをしたくなるものがいい詩だ、という抜きがたい偏見が自分のなかにある。どんなに世評の高い作品で、確かにいいなと思っても、まねしたくなるものでなければ、自分にとっては本当の意味で必要ではない。 <br />
　世界にあってもいい詩と、 <br />
　世界になくてはならない詩。 <br />
　といっても、一人分の広さしかいない狭くて濡れた世界なのである。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」2</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=885453" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=885453</id><issued>2008-10-19T00:06:19+09:00</issued><modified>2008-10-18T15:06:19Z</modified><created>2008-10-18T15:06:19Z</created><summary>**************************
　では、昨日に引き続き。 


３ 

　　　　　　　　　　　　松下育男 

いくらきれいな詩を書いても 
なんにもならない 
それはただそれだけのことなんだ 
この世に何も付け加えないし 
自分のなかのなにかが変わるわけのもので...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[**************************<br />
　では、昨日に引き続き。 <br />
<br />
<br />
３ <br />
<br />
　　　　　　　　　　　　松下育男 <br />
<br />
いくらきれいな詩を書いても <br />
なんにもならない <br />
それはただそれだけのことなんだ <br />
この世に何も付け加えないし <br />
自分のなかのなにかが変わるわけのものでもない <br />
それはただきれいな箱をひとつ <br />
こしらえただけなんだ <br />
作り上げたときにはね <br />
その中にあらゆるものが盛り込まれるだろうと思う <br />
でも <br />
だんだんわかってくる <br />
いくらきれいな詩を書いても <br />
なんにもならない <br />
何も書かないのと違わない <br />
きみがすわっていたいすにその詩を <br />
そっとおいてみたって <br />
それはただそれだけのことなんだ <br />
<br />
<br />
　前回引用した章と同じように、最後に近づくにしたがって、言葉のありさまが変容してくるのがわかる。違うきんにくというのはたぶん、この変容にかかわっている。 <br />
<br />
　5,6年前、詩を再開し始めた頃、『現代詩マニュアル』とかいうのを買った。著者の野村喜和夫という詩人のことは当時知らなかった。帯に確か現代詩の最前線にいる人といったようなことが書いてあった。 <br />
　でも、これを読んで、さあ、詩を書こう、と思った記憶がない。やっぱりバリバリの現代詩には体質が合わないのである。]]></content></entry><entry><title>松下育男「初心者のための詩の書き方」1</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=885208" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=885208</id><issued>2008-10-18T10:00:01+09:00</issued><modified>2008-10-18T01:00:01Z</modified><created>2008-10-18T01:00:01Z</created><summary>　レイアウトを少し変えました。といっても、本文の字の大きさだけですが。
　さて、「生き事」4号の付録、松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」を紹介することにします。全部で10章。実はミクシィの日記でやっていたものです。

**************************
...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　レイアウトを少し変えました。といっても、本文の字の大きさだけですが。<br />
　さて、「生き事」4号の付録、松下育男さんの「初心者のための詩の書き方」を紹介することにします。全部で10章。実はミクシィの日記でやっていたものです。<br />
<br />
**************************<br />
<br />
　松下さんの『生き事』の付録について、お問合せがありました。 <br />
　残念ながら付録の方はもうなくなってしまったとのことなので、手に入れることはできません。 <br />
　でもそれではあまりに付録がかわいそうなので、ご本人に許可を取ってわたしが全編紹介することにしました。 <br />
　できれば、松下さんのブログを読むことをお勧めします。 <br />
　ブログの方には、最初の1章だけ紹介されています。こういう書き出しです。 <br />
<br />
<br />
初心者のための詩の書き方　１ <br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　　松下育男 <br />
<br />
とても好きなものは <br />
詩にできない <br />
そのものが言葉よりも近いから <br />
そういう時は詩なんかいらない <br />
詩にできるのは <br />
あるときとても好きだったもの <br />
あるとき <br />
というところが肝心 <br />
あるじてんでいしきからとおくへほうりなげられ <br />
そんなものはもうどうなったってかまわないと思う <br />
その「どうなったって」が詩になる <br />
いまとても好きなものなんて <br />
たいてい何の意味もない <br />
ほんとうにせつなくなるのは <br />
とてもすきなものがそうでなくなる瞬間 <br />
そこにうすい膜がはりつめていて <br />
それがとおりぬけるしゅんかんなんだ <br />
どうしてそうなるのかはわからない <br />
わからないところを見つめて生きていけってことなんだ <br />
<br />
<br />
　つづいで、2を。 <br />
<br />
２ <br />
<br />
遠いものどうしを並べると詩になるって <br />
よく言われる <br />
でも <br />
遠いものどうしを並べても <br />
詩になることはあまりない <br />
むしろ　そばにあるものを並べたほうが詩になる <br />
例えば窓と窓枠 <br />
窓と窓枠について <br />
目をとじて考えてみよう <br />
窓枠が窓に触れているその感触や <br />
どうにもやりきれない感情 <br />
あれほどそばにいて <br />
どうして平気でやってゆけるのだろうという疑問 <br />
せとぎわはいつだってさびしい <br />
それからもっとさびしいのは <br />
たいてい窓ではなく <br />
窓枠 <br />
中心ではなく枠のほうがいつだってさびしいんだ <br />
きみのにのうでが <br />
すきなひとのにのうでにふれる <br />
たしかにいつもさびしいのは <br />
きみのそとわくだろ <br />
<br />
<br />
「詩の書き方」の内容にひかれて追っていくと、それがその言葉のありさまのまま、詩になっていることに気づく。 <br />
「書く」とか「読む」とかいうことについて、不器用な用語やぶかっこうな熟語を使って、普通は書かれている。意味や概念を知るにはそれでじゅうぶん。 <br />
でも、同じことを言うのに、松下さんの場合はきっと使うきんにくが違うのである。そういうきんにくをきたえなければならない、とわたしはいつも思うのである。]]></content></entry><entry><title>しつこくお知らせ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=879761" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=879761</id><issued>2008-10-03T00:13:19+09:00</issued><modified>2008-10-02T15:13:20Z</modified><created>2008-10-02T15:13:19Z</created><summary>　先日、参加している『生き事』のPRしたけれど、いよいよ今週末にできるとのこと。販売分はたぶんすぐなくなると思うので、注文する方はお早めに。 
　もうひとつ、お知らせ。といっても、わたしはよく知らないことなのですが、わたしが参加しているもうひとつの同人誌...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　先日、参加している『生き事』のPRしたけれど、いよいよ今週末にできるとのこと。販売分はたぶんすぐなくなると思うので、注文する方はお早めに。 <br />
　もうひとつ、お知らせ。といっても、わたしはよく知らないことなのですが、わたしが参加しているもうひとつの同人誌『ガーネット』の高階杞一さんや山田兼士さん、細見和之さん、四元康祐さんといった方々が詩歌の商業誌ををはじめるようです。誌名は『びーぐる−詩の海へ』、季刊です。そうそうたる執筆陣です。 <br />
　くわしくは、こちら（山田兼士さんのHP）　<a href="http://homepage2.nifty.com/yamadakenji/1beagle.htm" target="_blank">http://homepage2.nifty.com/yamadakenji/1beagle.htm</a> <br />
　新人発掘にも力を入れるみたいで、投稿欄があるようです。]]></content></entry><entry><title>豪華プレゼント！</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=878437" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=878437</id><issued>2008-09-30T00:00:49+09:00</issued><modified>2008-09-29T15:00:49Z</modified><created>2008-09-29T15:00:49Z</created><summary>　先日PRした『生き事』ですが、予約した人になんだかすごいプレゼントがついてくるみたいです。 
●先着20名様に、松下育男作成小冊子「初心者のための詩の書き方」！ 
　詩作に悩んでいる人、必見だと思います。わたしもほしい。 
●先着5名様に、岩佐なをの銅版画！ ...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　先日PRした『生き事』ですが、予約した人になんだかすごいプレゼントがついてくるみたいです。 <br />
●先着20名様に、松下育男作成小冊子「初心者のための詩の書き方」！ <br />
　詩作に悩んでいる人、必見だと思います。わたしもほしい。 <br />
●先着5名様に、岩佐なをの銅版画！ <br />
　これもすごい。 <br />
詳しくは松下さんのブログを。 <br />
http://blogs.yahoo.co.jp/fampine]]></content></entry><entry><title>お知らせ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=878013" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=878013</id><issued>2008-09-28T23:44:24+09:00</issued><modified>2008-09-28T14:46:38Z</modified><created>2008-09-28T14:44:24Z</created><summary>　参加している同人誌『生き事』がもうすぐ出るようです。主宰は松下育男さん。他に阿部恭久さん、岩佐なをさん、という豪華メンバーです。わたしのようなチンピラが本来参加するようなところではないかもしれません。ま、胸を借りているようなものです。 
　一人20ペー...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　参加している同人誌『生き事』がもうすぐ出るようです。主宰は松下育男さん。他に阿部恭久さん、岩佐なをさん、という豪華メンバーです。わたしのようなチンピラが本来参加するようなところではないかもしれません。ま、胸を借りているようなものです。 <br />
　一人20ページの詩を載せる、というのが決まりです。地獄の掟です。きつい。わたしはひそかに現代詩の「虎の穴」と呼んでいます。今回はたまたま書いていた連作を再編成して、なんとか体裁をつくりましたが、読み直すと恥ずかしさに愕然とします。でも、他の人のものはえらく水準が高いので、お勧めです。購読の詳細は、以下の松下さんのブログをご参照ください。 <br />
<br />
松下育男　詩のブログ <br />
<a href="http://blogs.yahoo.co.jp/fampine/44729813.html" target="_blank">http://blogs.yahoo.co.jp/fampine/44729813.html</a><br />
<br />
それから、これも別に参加している同人誌『ウルトラ』12号が10月10日に発行予定とのことです。こちらは少し若い世代が中心のもので、わたしも二編書きました。自分ではおもしろいと思っているものなのですが、こういうのに限って実はよくなかったりする。<br />
<br />
『ウルトラ』（印刷会社のHP）<br />
<a href="http://www.p-minpo.co.jp/sinkan.html" target="_blank">http://www.p-minpo.co.jp/sinkan.html</a><br />
<br />
最後に、編集委員をしている同人誌『酒乱』のホームページもよろしく。<br />
『酒乱』HP　<a href="http://shurandx.web.fc2.com/" target="_blank">http://shurandx.web.fc2.com/</a>]]></content></entry><entry><title>北上</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=877985" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=877985</id><issued>2008-09-28T23:14:50+09:00</issued><modified>2008-09-28T14:14:50Z</modified><created>2008-09-28T14:14:50Z</created><summary>ぞろぞろとわたくしたちは北上している
すこしはくずれたものがあってもよい
わたくしたちのいのちはどうなるかわからない
わいわいきゃあきゃあきみらは踊り念仏ですか

北上とはそんななまやさしいものではない
それはしかしどんな魚も獣もおんなじなのである
声...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ぞろぞろとわたくしたちは北上している<br />
すこしはくずれたものがあってもよい<br />
わたくしたちのいのちはどうなるかわからない<br />
わいわいきゃあきゃあきみらは踊り念仏ですか<br />
<br />
北上とはそんななまやさしいものではない<br />
それはしかしどんな魚も獣もおんなじなのである<br />
声がわるいしおまけに琵琶もうまくない<br />
わいわいきゃあきゃあだれもきいてくれない<br />
<br />
まさかそのまま北上するとは思わなかったのだ<br />
げらげらみんなでわらったなあ<br />
うおうさおうのにぎやかなくらしぶり<br />
<br />
すこしはくずれたものがあってもよい<br />
北上とはそんななまやさしいものではない<br />
だれもそのさきのことはしらない<br />
しらないことを鬼になって責めるにんげんもいる<br />
<br />
ぎろんはつきないし　つまらない<br />
それでもぞろぞろとわたくしたちは北上している<br />
それはたしか北だったよな<br />
およいでいると世界はにおわない]]></content></entry><entry><title>砲便</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=876902" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=876902</id><issued>2008-09-26T00:08:32+09:00</issued><modified>2008-09-25T15:08:32Z</modified><created>2008-09-25T15:08:32Z</created><summary>そりゃもうたいへんなこと
いっぺんに出てしまっちゃあ生きていけない
たまはあといっぱつ
（あんたたちのことだよ）
この世にでたらめな兵站をつくったのさ
うちてしやまん
しゃがんではにかんでいるさまがたまらない
ぽっくりと
前のひとの影が死んぢゃったよう...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[そりゃもうたいへんなこと<br />
いっぺんに出てしまっちゃあ生きていけない<br />
たまはあといっぱつ<br />
（あんたたちのことだよ）<br />
この世にでたらめな兵站をつくったのさ<br />
うちてしやまん<br />
しゃがんではにかんでいるさまがたまらない<br />
ぽっくりと<br />
前のひとの影が死んぢゃったよう<br />
出たり入ったり<br />
かみさまのくいものというのはなんだかいそがしい<br />
とんでいった<br />
あれも思量とやらなんだろう<br />
べつにたいした戦術でもないが<br />
左右にひとりずつ<br />
鬼のようなつらを置いておく<br />
がまん<br />
できなかったんだな<br />
かたまりになるまえの水分のにんげんども<br />
生きて<br />
ここまでたどりつくこともできやしない<br />
うちてしやまん<br />
（それもうそなんだよ）<br />
どの方角にも<br />
ほろぼせないぐにゃぐにゃの国がある]]></content></entry><entry><title>叩花</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=876574" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=876574</id><issued>2008-09-25T00:38:17+09:00</issued><modified>2008-09-24T15:38:18Z</modified><created>2008-09-24T15:38:17Z</created><summary>しらずにおれをたたいているのがわかるか
ぼうりょくはんたい
こんこんと
ひとの骨を鳴りひびかせるのはやめてほしい
赤羽のさきの
にんげんが蒸気になってしまうところ
こんこんと
音をたてている小説家がいたのだ
（月末だから）
あつまって
むいしきをたたか...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[しらずにおれをたたいているのがわかるか<br />
ぼうりょくはんたい<br />
こんこんと<br />
ひとの骨を鳴りひびかせるのはやめてほしい<br />
赤羽のさきの<br />
にんげんが蒸気になってしまうところ<br />
こんこんと<br />
音をたてている小説家がいたのだ<br />
（月末だから）<br />
あつまって<br />
むいしきをたたかされてしまうひとたち<br />
つまり　びんぼうにんのこと<br />
うるさく<br />
したってにんげんがかわるわけじゃない<br />
鳴りひびきながら<br />
むかしはじかんなんてなかった<br />
（ほんとかよ）<br />
赤羽のさきの<br />
はしもとごろうさんが咳をしているところ<br />
こんこんと<br />
音をかくそうとしているのである<br />
ぼうりょくはんたい<br />
小説家が書いているのだからまちがいない<br />
ひとのあたまにゃ<br />
むいみで<br />
かなしい月末がまたやってくるのだ]]></content></entry><entry><title>展望</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://text.tsuzura.com/?eid=875972" /><id>http://text.tsuzura.com/?eid=875972</id><issued>2008-09-23T12:03:56+09:00</issued><modified>2008-09-23T03:03:56Z</modified><created>2008-09-23T03:03:56Z</created><summary>よたよたしてるとまた鳥なのである
展望が
だいなしだ
いったいわれわれはなにを指呼すべきか
朽ちてしまってから
ねむり
のことをぶんせきするのもおつだよ
となりのくらしは水びたし
どうして目がよわっていくのかわからない
今のひとには
つよいかたむきがた...</summary><author><name>廿楽順治</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[よたよたしてるとまた鳥なのである<br />
展望が<br />
だいなしだ<br />
いったいわれわれはなにを指呼すべきか<br />
朽ちてしまってから<br />
ねむり<br />
のことをぶんせきするのもおつだよ<br />
となりのくらしは水びたし<br />
どうして目がよわっていくのかわからない<br />
今のひとには<br />
つよいかたむきがたりない<br />
しょくん<br />
あれはいったいなんといふがちょうだい<br />
（鳥のさくたろうくんである）<br />
うしろから身をしめて<br />
しょっぱいからあげにしてあげよう<br />
たしかにわれわれはよたよたしているが<br />
まだのりしろが<br />
ずれているというわけではない<br />
とんちんかんな<br />
展望<br />
台にはことかかない<br />
とても寄り目なのである<br />
しょくん<br />
あれはいったいなんといふがちょうだい]]></content></entry></feed>